人種差別を笑ってスルーしてると、更に恐ろしいことになりますよ・・・

 

アフリカ系ブラジル人の友達、マーレイ。

ロンドンの語学学校で出会って意気投合して、大の仲良しになった。

 

 

 

美人で頭もよくって、ユーモアのセンスがあって、お話し上手で、一緒にいてメッチャ楽しい!

 

 

 

夜な夜なクラブへくりだし踊り狂ったり、ロンドンの中心部に遊びに行ったり、ドでかいポテトを食い尽くしたりしたっけな~。いや~~~楽しかった!

 

そんなある日。

 

 

 

2人で道を歩いていると、赤いバンが私たちに向かって走ってきた。

 

そして、真横に来た時、いきなり!

 

ほんと、いきなり!!!

 

水鉄砲で水かけられたんスよ!

 

 

 

 

マジでビックリしたさ!!!

おしゃべりしながらヘラついて歩いてたからさ、ただただショック!!

 

 

 

なになに?!?!

何が起こったんやーーー!!!!!

 

状況がまったくつかめなくってパニック!!

 

乗ってたのは、白人の若い男の子たちでした。

 

男の子たちが叫んだ言葉は、バッチリ人種差別用語だったし、人に水をかけるなんてガッツリ犯罪っすよ!

 

ほんとサイテー!

 

そーなんだけど、

 

マーレイと目を合わせたら、なぜかお互い、"ブハーーー!"と吹き出してもーーたんですわ!!!

 

 

濡れた顔をゆびさし合いながら、

 

「ギャハハハハハハハーーーヒーーーーーウソでしょ〜〜〜!?!?今のって人種差別!?マジかーーーなにこれーーーーーうきゃきゃきゃきゃ~~~あんた、顔ぬれとるやーーーんhahahaha!!!」

 

な~んて言いながら、腹かかえて涙流して、苦しくなるまでとことんワロタんです!

 

いま思うと、ひどい事をされたのに、なぜ爆笑してしまったのか・・・

 

まったく理由はわかりません!

 

アホ過ぎミステリー劇場の主人公になれるわ!謎がナゾ呼び、視聴率78.2パー取れるのまちがいナシだわ!!

 

あまりのショックに、脳ミソがぶっ壊れてバグっちまって、「笑えーーー!」と命令しちゃったんでしょうね!

 

脳ミソよ、気持ちはわかるでお前さん・・・

 

思う存分爆笑してから、あたしたちはそのハイテンションのまま、それぞれの家に帰った。

 

あたしがホームステイしてたのは、テニスで有名な、ロンドン郊外のWimbledonに住む、イングランド人ファミリー。

 

カミラ夫人似の、やさしいホストマザーがいた。

 

その名は"フランシス"!

 

 

シャンプーを週に1回しかしないのに、いつも髪がフワフワのフランシスは、品があり、完璧なQueen's Englishを操る、英国淑女代表のような人だった。

 

それに、いつも優しくて、宿題をみてくれたり、イギリス文化を教えてくれたりと、まさに第二の教師!

 

本当に良くしてもらった!

 

そんなフランシスが待ってるお家に、ぬれた髪で帰った。

 

いつものように、フランシスが出迎えてくれて、「あら?髪ぬれてるわね!どうしたの?」って聞かれたから、水鉄砲の一連を説明した。

 

 

 

 

「マーレイとぶらぶらしてたらさ、いきなりさ、水鉄砲でさ!パシャーーンて!おっどろいたよ!そん時、〇〇〇〇〇〇って言われたよ~ヘラヘラ。 これって人種差別用語だよね?めっちゃビックリして、2人で笑っちゃった~ウヒャヒャヒャヒャヒャヒャ~!」

 

そしたらさ!

 

さっきまでニコニコ顔だったのに、表情が一変!

 

いきなり激怒し、あたしをモーレツに攻め立てはじめた!

 

 

 

「ちょっとアンタ!!!!!人種差別を受けて水までかけられたのに、ヘラヘラしてなに考えてるの!ちゃんと相手に抗議したんでしょうね!で、警察はなんて?は?!警察呼んでないの?!何しとるんじゃワレーーーーーーー(激オコ)!!!」

 

 

 

 

あーーーあたし!

 

あなたを、浅草か京都か、その辺でお見かけしました!

 

テレビにも出てますよね!?

 

あなた!

 

あの有名な、仁王様ですよね?!

 

まさかこんなところで、有名人に会えるなんて~~ラッキー!

 

日本から遠路はるばるイギリスまで?お疲れ様ですぅ~~~遠かったでしょ~~飛行機はビジネスですか?さすが仁王様~!じゃぁ腰痛もなくて~~よかったよかった~それは何よりですわ~~♬

 

あ、もしよかったら、サインいただけますかぁ~~♬

 

ってオイオイちゃうわ!!!

 

よく見りゃフランシス!!!!!!!

 

 

 

 

完全ブチ切れ仁王様と化したフランシスは、秒で警察に通報したのだ!

 

そんでもって、駆け付けたお巡りさんたちに、しこたまクレームを言い始めた!

 

 

 

 

“グワーーーーーッ!!”っと顔を突き出して、つめ寄らんばかりの勢い!

お巡りさんたちも圧倒されて、“Yes, ma’am.  yes, ma’am.....” 

っつって、イェ〜イェ〜って返事をしながら聞いていた。

 

ま、確かに、硫酸だったらと思うと、ゾッとしますわ。。。

 

 

 

でもねでもね、たぶん、ネオナチではなかったと思います!ワカンナイけど!若い男の子たちの、ただの軽いイタズラだったかと!シランけど!お騒がせしてすみません、いつもは全然優しい人なんですよ汗!!

 

仁王シス、いや、フランシスの勢いに完全にビビり、ちびる寸前まで追いつめられたあたしは、無意識にお巡りさんに、こう取り繕っていた!

 

何も、加害者をかばう様なことを言わなくてもいいのにな!パニクり過ぎだわ!

 

 

もちろん、水をかけるなんてやり過ぎですよね!国際問題になってもおかしくないよマジで!!!絶対やっちゃダメ!!!!!!

 

だけど、ぶっちゃけ、欧米で暮らすのであれば、大なり小なり、人種差別されることもあるだろうな~って、覚悟はしてた。

 

それに、肉体的な暴力を受けたわけじゃなかったから、そこまで深刻にとらえてなかったんです。。。

 

けど、フランシスの行動から、たくさんのことを学びました。

 

その場で争うと危険だからやめた方が良いけど、後でちゃんと被害を警察に通報することは、その後の治安維持の面で、大切な事なのかも知れないと。

 

っつー事で!
海外で暮すと、こんな事もありまさぁ〜な!

 

差別をするのも現地の人、助けてくれるのも現地の人。

 

そんな風に、世界は回ってるんですね。

 

 

 

 

こういう体験をするとさ、人間は、国籍だけで十把一絡げにできない。全ては、個々の問題なんだよな〜って、痛感しますわ。

 

仁王様になってまで真剣にあたしのことを心配してくれた、英国淑女フランシス。

 

感謝感激雨霰でございます!

 

【本日の教訓】

次にフランシスを怒らせたら、何に変身するんだろ・・・ちょっと楽しみ♪

 

 

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